深部膿瘍 山岸 文範 1 1 新潟県厚生連糸魚川総合病院 外科 キーワード: 肝膿瘍 , 造影ct , 膵胆道系疾患や大腸がんが原因 , 心窩部緊満感 , 出血リスク , 腸腰筋膿瘍 , 不明熱 , 血液培養 , 敗血症 , 鼠径部腫瘤 , 多発性 , 急性膵炎後 , 後腹膜膿瘍 ,精査の結果、C2からSに至る硬膜外膿瘍、腰部傍脊柱・腸腰筋膿瘍、膿胸、敗血症と診断した。 直ちに膿胸に対しては持続的胸腔ドレナージを行い、脊椎部の感染症に対しては緊急手術にてドレナージを行った。 手術はC2, 7をドーム状に形成し、C36、T1, 3, 5クとなり,腸腰筋膿瘍を合併した1 例を経験したので報告する。症例80 歳,男性。既往歴に特記すべき事 項は認めない。下痢,発熱にて近医を受診し,急性胆嚢炎,肝膿瘍と診断されたが,ドレナージ術は施⾏され
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腸腰筋膿瘍 ドレナージ
腸腰筋膿瘍 ドレナージ-•10ヶ月前に椎間板炎からの左腸腰筋膿瘍の保存的 加療歴あり。 •肝胆系酵素上昇と炎症高値から WBC胆嚢炎疑いで入院。 •翌日ワーファリン拮抗後、 椎間板ドレナージ施行。 入院時 AST(IU/l) 163 ALT(IU/l) 74 Hb(g/dl) 8.5 Plt( 10⁴) 17.0 肝膿瘍私の治療 肝膿瘍(liver abscess)とは,病原体が経胆道的,経門脈的,経動脈的, 直接的に肝臓に感染し,肝組織の融解壊死によって膿瘍が形成される病態である 1) 。 病原体として,細菌性(化膿性)ではKlebsiella pneumoniaeが最多で,Escherichia coli
80歳女性 Gaffky 1号 TB PCR陽性 反省点 • 経過中2回のIGRAの検査がされたが、陰性 • 初回腸腰筋膿瘍ドレナージ時に抗酸菌培養が提 出されなかった 1.感染症か? 3.感染臓器はどこか?二次膿瘍(腸腰筋に隣接する部位からの直接的な感染)は55%が複数菌感染であり、その内%が腸 内細菌によるものである4。 治療 開放または経皮穿刺ドレナージと適切な抗菌薬による加療を行う(抗菌薬選択については成書を参照)。り,膿瘍を形成する段階になって造影ctや磁気 共鳴画像(mri)によって筋肉内膿瘍として診断さ れることが多い.さらに進行すると椎間関節炎や硬 膜外膿瘍に進展し手術による減圧術やドレナージ が必要となったり,敗血症を併発し重症となる1~6).
•抗菌薬はドレナージが落ち着いたら内服に変更してもいいかも(黄色ブドウ球菌を除いて) •治療期間はesr、crp、wbcなどを目安に (→自分の経験では画像での膿瘍腔の消失もしくは固定化まで使用している、>4週間が多い) 腸腰筋膿瘍 腸腰筋膿瘍に対するctガイド下ドレナージの経験 岡本 秀貴 , 八束 満雄 , 鈴木 史郎 , 西 源三郎 , 多湖 教時 , 35巻 12号 (00年11月) ppき,腸腰筋膿瘍に対する治療も保存的にならざるを得 なかった.また,腸腰筋膿瘍も縮小化しており,ctガ イド下のドレナージは難しいと思われた.最終的に pcgの大量投与により膿瘍は消失した. 血管外科病変に合併した腸腰筋膿瘍の報告は散見さ れるに
として,腸腰筋膿瘍が脊椎カリエスよりの流注膿瘍で あり,一旦消失した膿瘍部に再度,膿瘍が流注したこ と,また膿瘍,脊椎カリエス部への薬剤移行が十分で なかったことなどが考えられる結果的には,長期に わたる化学療法と再度のドレナージ施行により膿瘍咽頭炎後に腸腰筋膿瘍を生じたケースレポートが1例の み存在した10).また,小児領域での後腹膜筋群の膿瘍に ついての文献によると,一部は外傷の後に生じているも ののその他では原因不明であり,起因菌がa群溶血連鎖腸腰筋膿瘍は,結 核性疾患の減少や,抗 生物質の発 達により減少傾向と言われているものの,各 診療科か らの症例報告は現在でも少なくない 今回我々は短期間に6例 の腸腰筋膿瘍を経験し,い ずれも保存的治療,う ち4例 は経皮的膿瘍ドレナージ
686 腸腰筋膿瘍の治療経験 a b 図5エ コー下経皮的ドレナージ施行例 aドレナージ施行前 左腸腰筋は腫大し,内部にlow density area を認める bドレナージ施行後 膿瘍の著明な縮小を認める 日間ドレーンを留置し,症状,炎 症所見改善し,歩 行腸腰筋膿瘍を合併した結腸癌はまれであり,若干の文献 的考察を加え報告する。 腸腰筋膿瘍は,近年は抗生物質の発達もあり,まれな 疾患となっている。そのなかでも大腸癌に併発したもの は極めてまれである。今回われわれは腸腰筋膿瘍を合併平均在院日数は抗菌 薬治療で100日,経皮的ドレナージ治療で126日,手 腸腰筋膿瘍に対するドレナージ法を考える:自験6例の解析 か 脳外科の看護師の基本である脳のドレーンです。 図ありで脳のドレーンについて詳しく説明します。
真菌性腸腰筋膿瘍の1例 CRPは軽度上昇を認めた腸腰筋膿瘍と診断し経皮的ドレナージ術を施行し14Frマレコーカテーテルを留置したカテーテル排液培養によりCandida albicansを認め, 細胞診ではclass IIであった真菌カンジダ性腸腰筋膿瘍と診断し病院に搬送され精査の結果、巨大腸腰筋膿瘍、腰椎圧 迫骨折をみとめた。ドレナージ、抗菌薬(vcm+ mepm)治療が行われたが全身状態の改善なく、12 月10日関東労災病院に転送となった。既往歴3年 前上肢外傷にて2週間の入院歴あり。海外渡航歴なし。診断尿路感染症+腸腰筋膿瘍 LVFX 膿瘍ドレナージ グラフト 感染?
左葉に生じた特発性の多房性、多発性肝膿瘍は 穿刺吸引では治療効果は乏しく、外科的治療が必要 巨大な膿瘍、特に多房性や粘度の高い膿汁の場合、 278%で経皮的持続ドレナージが功を奏さない Sommariva A et al, Eur J Gastroenterol Hepatol 06;た。以上から腸腰筋膿瘍のドレナージを先行する方針と し,左腸腰筋膿瘍掻爬術を施行し,膿瘍内にドレーンを 留置した。排出された800ml程度の淡黄色クリーム状 の膿汁は抗酸菌塗抹(集菌蛍光法)±,結核菌PCR陽性 で,結核性腸腰筋膿瘍と確定診断した。れ,続発性の腸腰筋膿蕩であったと考えられる 腸腰筋膿蕩の治療としては,抗菌薬投与に加え,外 科的切開排膿 ドレナージ術もしくはct,超音波ガ イド下での経皮的膿蕩ドレナージが挙げられる自験 例でも感受性のある抗菌薬投与後も解熱せず, ドレ
19日目)にはctで膿瘍ほぼ消失、抗生剤内服 に。(腸腰菌膿瘍での平均抗生剤靜注期間55 日。もちろん再燃の可能性はあるが、、) ③ドレナージでなくても培養のため穿刺しておけ ばよかった。本症例では第2病日に腸腰筋膿瘍に対してCTガイド 下膿瘍ドレナージ術を行った。排膿された膿汁および血 液培養からStreptococcus agalactiae(GroupBStreptococcus,GBS)が検出された。以上からGBSによる人工血管 感染症および腸腰筋膿瘍と診断した。GBSの薬剤感受性経皮的膿瘍(けいひてきのうよう)ドレナージ:体内に貯まったウミ を細い管で排出する方法 q1 膿瘍とは? 膿瘍とは、細菌感染などのため体内にウミが袋状にたまったものです。皮下、脳、扁桃周囲、肺、肝臓、腎臓、
下肢の神経障害と排尿障害があり, 当初は脊椎病変によるものと考え,脊椎手術を検討した。 しかし病歴聴取により,これらの症状は脊 椎結核に伴う神経症状ではなく腸腰筋膿瘍によるものであることが疑われ,膿瘍のドレナージによっ て症状が後遺症 腸腰筋血腫 後腹膜の虫垂炎 腸腰筋滑液包炎 化膿性股関節炎 悪性腫瘍転移 〈治療〉 ドレナージ+抗菌薬 抗菌薬の投与期間ははっきりしたものはないが36週間 30mm以下の膿瘍はドレナージなしでも治療可能とされるがはっきりしたデータはない 〈合併症〉仙台医療センター医学雑誌 Vol 7, 17 MRSA 菌血症に合併した腸腰筋膿瘍 63 拍 /分・整、呼吸数 16/分、SpO2 98%(Room Air )。 眼瞼結膜に貧血なし、眼球結膜に黄染なし、頚部リ
当院における腸腰筋膿瘍11例の臨床的検討(05―08) 653 平成21年11月日 Fig 1 Computed tomography (CT) showing bilateral iliopsoas abscess for case 9
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